目指せ神絵師!副業で絵師になるにはまずどうすればいいの?

絵師

絵を描くことで収入を得たいと思ったことはありませんか?この記事では副業として絵師になる方法について紹介します。

絵師とは

「絵師」という言葉が意味するところは多様化しています。本来は浮世絵師など日本画の画家を指す言葉だったようですが、現在では、自作のイラストをインターネット上に公開している人を指すことが多いのではないでしょうか。

一般的には絵を鑑賞する側の人から絵を描く人に向けた敬称として使われており、その活動ジャンルは、アニメや漫画、ゲームに関する、いわゆるオタクカルチャーを軸にしたものが多いです。絵師の中には漫画家としての一面を持っている方も見られます。

神絵師とは

絵師の中には「神絵師」と呼ばれる人々がいます。これは明確にリスペクトを含んだ尊称で、プロ・アマチュアを問わず、特に素晴らしいイラストを描く人のことを指します。

基本的に自ら神絵師を名乗る人はあまりいませんが、神絵師を目指して日々練習に励んでいる人は多いでしょう。

会社員が絵師になるにはどうすればいいのか

絵師になるために必要な免許や資格などはありません。イラストを作成し、多くの人が鑑賞できるよう、SNSに投稿すれば、誰でも絵師としての活動を始められます。

そのままイラストの仕事を募集してもよいでしょう。自分のペースで作業ができるので、業務後や週末の空き時間に取り組めます。

ただし副業として絵師を目指すならデジタルツールの導入は必須でしょう。SNSに投稿する際にイラストがデジタル化されている必要がありますし、デジタルツールを使いこなせなければ、クライアントからの修正にすぐ対応するのも難しいからです。

デジタルツールはレイヤー機能によって、簡単にイラストの一部を差し替えて多くの差分(バリエーション)を作ったり、クリック一つでカラーを調整したり、作業途中のデータを保存して何度もやり直したりすることができます。

これらはデジタルイラストならではの機能なので、リアルな画材では不可能です。

必要な道具を揃えよう

基本的に絵師は、デジタル環境を整えて活動している人が多いのではないでしょうか。インターネットに接続できれば、スマホだけでもイラストを作成・投稿できますが、スマホだけで作業を完結させるのは難しいといわざるをえません。

そこでまずはイラスト作成に必要な環境を整えましょう。作業環境にはハードウェア(機器)とソフトウェアの2つの側面があります。

ハードウェアとしては、下記の組み合わせが一般的です。

  • パソコンとペンタブレット、スタイラスペン
  • パソコンと液晶タブレット、スタイラスペン
  • タブレット(iPad等)とスタイラスペン(Appleペンシル)

作業環境について、くわしくはこちらの記事をご参照ください。

デジタルイラストデジタルイラストを販売するなら知っておきたいタブレット&作業環境

次にドローイングソフトを導入しましょう。代表的なものは下記の通りです。

これらのソフトのようにできるだけ利用者が多いソフトウェアを選ぶのが習熟のコツです。利用者が多いと、インターネット上に多くのノウハウがアップされるためです。

実際、YouTubeには上記のソフトを使ったお絵描き動画が数多くアップされています。それらを参照することで、作業手順などイラスト作成のコツを学習しやすくなるでしょう。

画力を磨こう

絵師としてクライアントから依頼を受けるには画力が必要です。環境を整えたら画力を磨きましょう。絵師の世界は参入障壁がない反面、完全実力主義の世界なので、気に入ってもらえなければ仕事をもらえませんし、イラストも売れません。

まずはデッサンや模写をすることで、画力向上を図りましょう。また「Illustrator®クリエイター能力認定試験」などの資格を獲得することで実力を証明できれば、クライアントワークを獲得するときに大きな助けとなりそうです。

プラットフォームに登録しよう

イラストを作成する環境が整い、十分なスキルがあっても、発表や取引の場がなくては絵師として活動できません。クラウドソーシング・アウトソーシングサービスなどのプラットフォームに登録しましょう。

システムによって仕事の受け方が違ったり、集まる仕事に傾向があったりします。どのようなイラストが得意なのか、どのように稼ぎたいのか、自分の方向性を見極めて作品を提供することが重要です。

代表的なプラットフォームは下記のとおりです。

coconala(ココナラ)

自作のイラストを販売するのではなく、イラスト作成のスキルを販売できます。購入者の依頼に応じて作成します。

SKIMA(スキマ)

主にイラストを中心としたスキルのオーダーメイドマーケットです。SNSのアイコンやオリジナルキャラクターのイラストなどが販売されています。

メルカリ

フリマアプリとして有名ですが、自分が作成したイラストに値段をつけてクライアントに購入してもらうことが可能です。できればダウンロード販売ではなく印刷物のほうがわかりやすいでしょう。

Lancers(ランサーズ)

ビジネス向けの需要が多いのが特徴です。自分の作品を出品するのではなく、クライアントの募集に応募してイラストを作成します。またイラスト作成費用を提示することで、顧客からの注文を待つことも可能です。

CrowdWorks(クラウドワークス)

ランサーズと同様に会社や個人事業主向けの仕事が主体です。クライアントの依頼に応じてさまざまなイラストを作成します。

イラストAC

イラストレーター会員(無料)になれば、登録したイラストがダウンロードされるたびに使用料が発生します。ウェブサイトの素材やイメージイラストとして利用されるケースが多いので、需要がありそうなイラストを用意しましょう。

会社員が人気絵師として活躍するためのコツ

本業を持ちながら人気絵師として活躍するにはコツがあります。自分の環境に合わせて、いくつか試してみましょう。

高い投稿頻度でSNSに投稿し、認知度を高める

TwitterやInstagram、pixiv(ピクシブ)に自作のイラストを投稿して、自分の存在を認知してもらいましょう。イラストが多くの人の目に触れれば、自分の画風を気に入ってくれる人が現れる確率も高まります。

投稿イラストは絵師としての技量の証明であり、商品サンプルとして役立つので、できるだけ多く作成しましょう。生産力は重要です。

トレンドをとらえる

多くの絵師の活動領域は漫画、アニメ、映画などのサブカルチャーです。認知度を高めるためには話題性のあるイラストを作成しましょう。リアルタイムで盛り上がっているアニメやマンガに関するイラストを作成し、SNSに投稿することで、拡散してもらいやすくなります。

認知度アップには、自分が描きたいだけのイラストよりも、話題性のあるイラストのほうが有効かもしれません。

同人誌を作成して販売する

デジタルの同人誌(オリジナル漫画でも可)を作成し、ダウンロード販売できるプラットフォームに出品しましょう。SNSで認知が高まっていると販売しやすくなります。

依頼に応じてイラストを描くのではなく、自分の作品を販売するプラットフォームとしては下記が有名です。

DLsite(ディーエルサイト)

同人誌や同人ゲームなどに特化したプラットフォームです。全年齢・成人向けの両方のデジタルコンテンツが販売できます。

BOOTH(ブース)

漫画やイラストからキーホルダーといった自作のグッズなど幅広い創作物が出品できるプラットフォームです。

FANZA同人

DMMからアダルトコンテンツや同人誌コンテンツが分離したプラットフォームです。全年齢・成人向けのデジタルコンテンツが販売できます。

※最初に18歳以上かどうか年齢認証を求められ、18歳未満は利用できません。

コミケ(コミックマーケット)に出展する

コミケ(コミックマーケット)とは、毎年夏と冬に開催される日本最大の同人誌即売会です。コミケの活動を重視しているプロの絵師も多いです。

また個人ではなくサークルとして活動している絵師も多く、人気サークルともなれば1日で数百万円、数千万円の売上を出すことも珍しくありません。

コミケではデジタルデータではなく書籍を出品します。印刷コストがかかりますが、SNSでの認知度が高まっていたり、同人誌のダウンロード販売で実績を作れたりしたら、コミケに挑戦してみてもよいのではないでしょうか。

絵師には生産力と継続力が重要

絵師として活動を続けるには継続的な作品発表が不可欠です。作品を描き続け、発表しつづけることが知名度アップにつながり、商品を販売する際の販促にもなります。

またイラスト作成に時間がかかりすぎると、納期のあるクライアントワークを受注するのが難しくなり、販売する作品自体が完成できなくなってしまうおそれがあります。

日々、イラストのクオリティと制作スピードを追求しつつ、継続的に活動しましょう。