イラストを描ける人は限られていますが、ウェブサイト作成から街のポスター作成まで、ビジネスにおいて各種イラストが活躍する場面は少なくありません。バナーやロゴの作成からキャラクターデザインまで幅広い範囲で常に需要があるイラストレーターは人気の副業です。
しかしイラストの仕事を始めようにも、どうすれば仕事が取れるのか分からないという方もいるかもしれません。そんな方は、「イラストの仕事を募集しているサイト」の利用がおすすめです。
この記事では、イラスト作成の仕事が獲得できるサイトを9つ紹介します。サイトごとに受注できる仕事の種類や形態が異なりますので、まずはここでチェックしてみましょう。
目次
初心者のイラストレーターがサイトに登録したほうがよい理由
イラストレーターに限らず個人が何らかの商品やサービスを販売するには、自分という存在を広く認知してもらい、なおかつ信頼してもらうに足りるだけの実績が必要となります。集客力と実績の両方、あるいは片方だけでもあれば仕事を獲得できるはずです。
売れっ子イラストレーターともなれば、一切営業活動をしなくても次々と仕事が舞い込んできます。ですがたいていのイラストレーターは、コンペに応募したり、コツコツ積み上げた実績のおかげで紹介してもらったりして、なんとか仕事を獲得しているものです。
初心者のイラストレーターは、無名で実績もありません。そのままではクライアントに存在を認知してもらうことすらできず、仮に見つけてもらったとしても依頼がくることは考えにくいでしょう。
そこでまずは、誰もが登録できて参入しやすい「クラウドソーシングサービス」に登録しましょう。
クラウドソーシングサービスとは、個人や企業がインターネット上で不特定多数の人に仕事を依頼・発注する業務委託のマッチングサイトのことです。
クラウドソーシングサービスは、それ自体に集客力があります。すでにイラスト作成を始めとした様々なニーズのクライアントが利用しているので、仕事を見つけるにはうってつけの場所だと言えるでしょう。
サイトに登録したら、サイト内で募集されている仕事を自由に閲覧できます。条件にあった仕事に応募することで、着実に実績を作っていきましょう。
イラスト作成にも種類がある
絵を描く仕事と言っても、その内容は様々です。
企業のロゴや広告のバナーを作成するといったビジネス寄りのイラストレーターから、ソーシャルゲームやアニメのキャラクターを描くのが得意なイラストレーター、漫画を描くのが得意、3Dモデリングが出来る、SNSのアイコンなら描けるといった方もいるでしょう。
自分の画風がどのようなものなのか、どんな仕事に向いているのかよく自己分析した上で仕事を選ぶのが受注のコツです。そして仕事を受注するようになったら、「ポートフォリオ」を作り始めましょう。
ポートフォリオを作ろう
ポートフォリオとは、自分の仕事の実績をまとめたものです。Web上のやりとりでは、書類ではなくPDFファイルなどで提出を求められるケースが多いです。
仕事を受注する際、ポートフォリオの影響は非常に大きいものです。どのようなスキルを持っているのか、どのような実績を積んできたのか、クライアントが依頼先を検討する際の重要な判断材料となります。
イラスト作成の仕事を継続していく上でも重要なので、ある程度仕事に慣れてきたら、自分のポートフォリオ(キャリア)を充実させるという点も意識して取り組んでいきましょう。
イラストの仕事を募集しているサイト9選
イラストの仕事を獲得するなら、下記のサイトがおすすめです。どのサイトも無料で登録できますので、まずはご覧ください。
ランサーズ
「ランサーズ」はクラウドソーシングの大手です。個人事業主から大手企業まで、全国35万社以上が利用しており、イラスト作成に限らず様々な仕事が集まっています。
募集されている仕事数としてはかなりのボリュームがあり、日々新しい仕事が追加されています。イラストの仕事が一切ない、といった事はまずありません。
また「認定ランサー制度」が特徴的です。一定量の仕事をこなすことでランサー(ランサーズで仕事を請け負う利用者)のランクがアップし、称号を獲得できます。認定ランサーになることでクライアントから一定の評価を得られるので仕事を獲得しやすくなるでしょう。
登録後、どのような仕事があるのかリサーチして、仕事のイメージを膨らませるところから始めてみてはいかがでしょうか。
クラウドワークス
「クラウドワークス」もまた、ランサーズと並ぶ大手クラウドソーシングサイトです。ユーザー数は443万人を数え、常に仕事の募集が絶えません。
クラウドワークス上で募集されている仕事は200種類を超えており、イラスト作成に限らず様々な仕事が初心者向けからプロ向けまで揃っています。
特徴的なのは段階的に下がる手数料です。10万円以下の仕事は20%、10万円から20万円の仕事は10%、20万円以上の仕事は5%の手数料となっており、まとまった金額の仕事ほどクラウドワークスに天引きされる割合が減ります。
まとまった仕事を受注するのならクラウドワークスを利用すると良いでしょう。
Crowdia
「Crowdia」は、100万人が登録するクラウドソーシングサイトです。ランサーズやクラウドワークス同様、イラスト関係以外にも様々な仕事が集まっています。
手数料が業界最低水準(3%~15%)ということで、他のクラウドソーシングサイトで受注するよりも安く利用できますが、銀行手数料は一律300円なので、ランサーズやクラウドワークスと比べるとやや高めに設定されています。少額の仕事だと振込金が響くので注意してください。
また法人クライアント向けに書類作成の代行や請け負い業務の管理などを行っているので、依頼する側として利用する際は相談に乗ってもらいやすいでしょう。
ココナラ
「ココナラ」もまたクラウドソーシングサイトですが、前述のランサーズやクラウドワークス、Crowdiaとは大きくシステムが違います。ココナラでは、仕事の募集がかけられているのではなく、それぞれが提供できるサービスを出品するという形をとっています。
仕事に応募するサイトではなく、自身のスキルを提示するサイトと言えるでしょう。自分にできる仕事を登録しておくことで、ココナラを訪れた利用者が出品されたスキルを購入できるという仕組みです。
まずは出品してみることが大切です。SNSのオリジナルアイコン作成などは常に需要があるので、実績の数を増やすのに向いています。なかなか売れない場合は、単価を下げてみるという手段も有効でしょう。
SKIMA
「SKIMA」もまた、ココナラのように登録者がスキルを出品するサービスです。アニメ・漫画系のイラストに特化しているのが特徴です。VTuberのガワ(アバター)を作成したり、クライアントの希望に応じたイラストを作成するといった出品が多く見られます。
サービス購入者はイラストレーターの画風を好んで依頼してくるので、自分の作画スタイルにこだわりがある方におすすめです。
MUGENUP
「MUGENUP」は、ソーシャルゲームやアニメなど、サブカルチャー系の仕事を受注できるサイトです。1回で完結する仕事を次々受けるのではなく、大手企業の制作チームの一部として継続的に仕事を請け負うような形態が主流です。
『FGO』や『とある魔術の禁書目録』など、大手作品に関わることもあるので、サブカルチャー系のイラストが得意な方におすすめです。
Workship
様々な仕事のマッチングサイトです。特定の企業と継続的に付き合っていくタイプの仕事を見つけやすいです。様々な企業が登録されており、中にはイラスト作成の仕事を募集している企業もあります。
ただし完全な初心者の方は、しっかりとした実績を作りポートフォリオを充実させてから応募した方が良い結果がえられるはずです。
登竜門
「登竜門」は、様々なコンペ情報がまとめられたサイトです。企業ロゴやポスター作成など、様々なコンテスト情報をこのサイトだけでかなり収集できます。
イラストの技術を生かし、様々なコンテストに応募してみてはいかがでしょうか。大手企業や自治体などの公募なので、賞金額もさることながら受賞すれば大きな実績となります。
締め切りは数十日単位で、結果が出るまで時間がかかるので即金性はありません。しかしコンテストに挑戦する意義は小さくないので、定期的にチェックしてみることをおすすめします。
もえしょく
キャラクター作成の公募を掲載しているサイトです。案件は数カ月に1件程度しかありませんが、企業に関わるイメージキャラクターを作るので、大きな仕事を獲得できるチャンスがあります。
キャラクター作成が得意な方は、定期的にチェックして応募するとよいでしょう。選ばれれば大きな実績となるだけでなく、キャラクターグッズを始めとした継続的な仕事につながるかもしれません。
まとめ
最初の実績づくりの場として、イラストの仕事を募集しているクラウドソーシングサイトを利⽤することで、実績のないイラストレーター初⼼者の⽅でも仕事を得やすくなります。
またある程度の実績を積んできた⽅であれば、サイトを通じて⾼単価の仕事に応募したり、プロジェクトに参加したりして継続的に働いてみるのも良いでしょう。
自分の得意な絵柄や仕事のマッチングシステムをふまえた上で、⾃分にあった仕事が得られるサイトを利用しましょう。