ライブ配信は、比較的誰でも気軽に始めやすいといわれています。ただ、配信を始めたばかりの初心者ライバーの場合、「どうすれば盛り上がるのだろうか」「なかなか配信がうまくいかない」と悩んでしまうケースも少なくありません。そうしたなか、とりわけ見受けられるのが、ネタ切れに不安を抱える方々です。
そこで本記事では、初心者ライバーに向けて、面白い企画の作り方や話題・ネタの集め方を紹介します。
目次
面白いライブ配信の企画とは~コツ、作り方~
初心者ライバーが活動の際にぶち当たる壁で多いのが「企画作り」です。ライブ配信を行いたい意思はあるものの何をすればいいのかわからずに頓挫するパターンは、それはもう星の数ほど見てきました。もちろん、そうした事態を回避あるいは打開するためのコツや意識したいポイントは存在します。以下、いくつか挙げてみましょう。
企画作り自体を企画にする
初心者ライバーの傾向として、雑談配信を繰り返し行うケースがみられます。これでは視聴者数を増やすのは難しいでしょう。かといって面白い企画が思い浮かばなければ、結局はいつものパターンに堕すのもやむを得ないのかもしれません。しからば、配信のなかで企画を募ってみてはいかがでしょう。参加型のコンテンツは得てして盛り上がりやすいです。メタ視点でのアプローチとはいえ、協同での“企画作り”も立派な企画といえるでしょう。
また、自身が企画を考え練っていく様子にフォーカスするのも面白いかもしれません。その過程は受け手側にとってきっと新鮮に映るはずです。
視聴者の立場に憑依する
視聴者側の立場で考えることは企画作りの基本です。自ら視聴者に憑依できれば、面白いアイデアが出てきやすいかもしれません。自分だったら何を求めるか。無論、嗜好に偏りが生まれる恐れこそありますが、企画をひねり出すには効果的なやり方だと考えます。
ほかのライバーを参考にする
自分以外のライバーの配信は企画の着想を得るのに大いに役立ちます。参考にしつつ、独自のエッセンスを加えることで、企画が膨らむ期待が持てるでしょう。特に自分の得意なことを盛り込めそうなら、積極的にインプットしていくことをおすすめします。そもそも、ほかのライバーの企画配信を視聴することは、それだけでも効果的です。創作意欲が刺激されることで、さまざまな企画を思いつきやすくなります(なるはずです)。
ほかのライバーとコラボする
影響を受けるだけでなく、機会が熟せばほかのライバーとコラボするのも視野に入れてもいいでしょう。特別感を演出する企画としてはもってこいだと考えます。どのような化学反応が生まれるか、配信する側としてもワクワクでき、力も入るはずです。それぞれの視聴者層が近ければ近いほど、実行する価値はあります。
ペース配分も大事
コンスタントに面白い企画を生み出していくには、ペース配分が重要です。楽しみにしているファンがついてくるようになったとしても、毎日のように行わなければならないわけではありません。むしろ、1回の配信に価値を与えるなら、適度に間隔を空ける方が有効かもしれません。マンネリ化防止にも気を付けて考えていきたいポイントです。
面白い企画の具体例
さて、面白い企画とは具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
以下、定番をいくつか取り上げます。
大食い・早食い
ライブ配信の鉄板ネタともいえるのが、大食い・早食い企画です。特に大食いは見ている人の感情を高揚させやすい傾向にあります。リアルタイムで配信するからこその臨場感もあいまって、見応え十分です。盛り上がりやすく、万人受けが狙える企画といえるでしょう。
コラボ配信
すでにお伝えしている通り、ほかのライバーと協力して行うコラボ配信も人気企画の筆頭格に挙げられます。ゲーム、お絵描き、料理、歌、単なる雑談……等々、複数人でやるからこそ一人とは違う楽しさ、魅力を発揮してくれるはずです。やれることの幅は大きく広がるでしょう。
視聴者参加型
同じく前述の通り盛り上がりやすい性質のため、視聴者参加型も多くのライバーが行っています。投げ銭システムなどは典型的な例です。
受け手とのコミュニケーション次第でどう転ぶか分からない点は、まさに参加者のボルテージを上げてくれる大きな要素。視聴者向けに特典、ボーナスを用意しておくのもおすすめです。「○○できたらコスプレ配信を行います」といった内容のものも頻繁に見受けられますが、それはそれでおそらく視聴者は応援、あるいは熱狂しているのでしょう。いずれにせよ、一緒になって配信を楽しむことがコンテンツの価値をさらに高めてくれるのだと考えます。
ライブ配信で扱う話題、ネタの集め方
ライブ配信を定期的に途切れることなく、そして気持ちが折れることなく行うにはネタ収集が肝となります。多くのライバーたちを悩ませるネタ切れを回避すべく、普段、どのようにアプローチしていくのが有効なのでしょうか。以下、参考にしてみてください。
視聴者から集める
先述した内容と重複しますが、企画を一緒に考えていくやり方がまさにそう。一つひとつのネタに関しても、もちろん適用できます。したがって、ネタ収集だけ行う回を折に触れて配信してみるのはいかがでしょう。その際、直接的に「ネタください」でも構いませんが、たとえば「今日は何をしていましたか」など些細な質問から広げていくのも実は効果的です。学生の視点、社会人の視点、性別、住んでいる場所……等々、大きくは属性の数、そこからさらに紐づく形で枝分かれし、数珠つなぎのように多くのネタが溢れてくることもないわけではありません。無理に自身の力だけで何とかしようと意固地にならず、ネタに困った時は視聴者もぜひ頼りにしてみてください。
トレンドをチェックする
テレビやSNSをチェックし、話題のニュースやトレンドを押さえておくことはネタ集めの基本です。SNSではリアルタイムで話題のワードが更新されます。つまりは最新のニーズが分かるわけです。ずばりそのままネタやテーマとして切り取るだけで、興味・関心を引きつけられる期待が持てます。もしくはそのワードを切り口にユニークな企画を連想するのもいいでしょう。
自分の好きなことや得意なことを洗い出す
ライバー自身が関心を持たれているケースを想定すると、よりパーソナルな情報を配信していくことも一つの策でしょう。そのため、この場合ネタを集めるというよりは洗い出す作業に近いといえます。実際に好きな音楽や映画、本、得意なスポーツ、科目、免許、資格……等々ピックアップすることで自然と熱が入るはずです。視聴者側にも伝播し、配信は不思議と盛り上がるかもしれません。
日常の出来事をメモする
日常の些細な出来事をメモすることも、いつ何時か、ここぞとばかりに役に立つ可能性があります。たとえば、今日食べたもの、最近買ったものなどそれ自体が話すネタになるでしょう。もちろん、そこから視聴者との活発なコミュニケーションや新たな企画へと発展していくことも考えられます。
過去の失敗を思い出す
失恋や仕事のミスなど、過去の失敗談は意外とウケの良いネタの一つです。クスッと笑えるような失敗はないか思い出してみましょう。ただし、内容が極端に重いものは避けることが無難です。あくまでも「今となっては笑える話ですが」程度の軽い口調で話せるものをおすすめします。同じような失敗で悩む視聴者が親近感を覚えるようなネタであれば、距離がぐっと縮まるはずです。
企画作り、ネタ集め以上にライブ配信は楽しむことが肝心!
ライブ配信を続けていくなかでおそらく、企画作りやネタ集めを苦しいと思う時期がやってくるはずです。しかし、ちょっとしたコツによって状況が好転することも少なくありません。視点の変化や工夫を凝らすことでクリティカルな企画やネタが生まれることだってあり得ます。
といった具合に色々とアクションが必要ですが、楽しんで取り組むことだけは忘れないようにしたいところです。ライブ配信は視聴者目線を意識した内容を継続的に作っていくことが求められます。しかし、何より自分自身のモチベーションを維持させることが肝心です。配信を盛り上げるための企画作りやネタ集めは、拙稿でお伝えした最低限のポイントをおさえればとりあえず十分。そのうえで、ライバーライフを思いっきり楽しみましょう。