スマホ1台で写真撮影→販売の副業をこなすには。売れるアプリも紹介

スマホ撮影

かつては専用機材を揃えなければ撮れなかったようなクオリティの写真がスマートフォン(スマホ)で撮影できるようになったことで、今では身のまわりの写真を撮ることは、誰でも日常的に行う行動といえます。

そんな普段なにげなく撮っている「普通の写真」が、お金を稼ぐことにつながるかもしれません。スマホで撮った写真を販売できるアプリやWebサイトを利用することで、スマホ1台で簡単に副業を始めることが可能です。

この記事ではスマホを使って写真を販売する方法について紹介します。

スマホで写真を販売するのに特別な準備は不要

高画質でスマホ撮影

「自分で撮った写真を売ってお金を稼ぐ」というと、プロのフォトグラファーのような撮影技術やレタッチ技術が無ければいけないと思われがちです。しかし、実際には普段使っているスマホ1台で撮影から販売まで行うことができます。

スマホで撮った写真を販売するには「ストックフォトサービス」と呼ばれる、いわゆる「画像素材サイト」に登録するのが手軽な手段です。特にアプリ上に直接写真をアップロードできるサービスなら、InstagramやTwitterなどと同じような感覚で写真を販売できるのではないでしょうか。

ストックフォトサービスを利用するユーザーの中には、プロが撮ったような美麗な写真を求めている人もいれば、SNSなどにアップされているような素朴な写真を求めている人もいます。そのため、一般の人が撮影したような写真でも売れる可能性があるのです。

日常的に写真を撮影している人であれば新たに写真を撮る必要すらなく、これまで撮りためてきた写真を使うこともできます。

スマホ写真販売を副業にするには根気が必要

スマホ写真販売を副業にすると考えると、最も大きな問題は売上が立ちにくいことだといえるかもしれません。特に写真販売を始めた当初は、安定した収入を得ることはかなり難しいといわざるを得ません。

その要因のひとつとして、始めるハードルが低いため、競合となる販売者が大勢いることが挙げられます。たとえハイクオリティな写真が撮影できても、ほかの膨大な量の写真に埋もれてしまい、購入ユーザーの目に留まりにくいためです。

またふたつめの要因として、販売単価が高くないことも挙げられます。ストックフォトサービスは一度登録した素材は半永久的に利用される一方で、1ダウンロードあたり数十円〜数百円程度の報酬であることがほとんどです。

スマホ写真の販売でお金を稼ぎたければ、根気よく様々なシチュエーションの写真をコンスタントにアップしていくことが求められます。続けるうちに写真によって「売れた」「売れない」という差が出てくるはずですので、その傾向を分析し、より売れやすい写真をアップロードするという戦略を持てば増収益につながるかもしれません。

いずれにしても、ある日いきなり一攫千金を狙えるようなものではないことは理解しておく必要があるでしょう。

写真販売アプリ「Snapmart(スナップマート)」

Snapmart(スナップマート)は、スマホで撮った写真を直接ユーザーに購入してもらえるスマホアプリです。「スマホで撮ってスマホで出品する」という流れで写真を販売するため、プロが作り込んだ世界観のある写真というより、公式サイトでも謳っているように「素人ならではのナチュラルな写真素材」がたくさん出品されています。

自分で普段撮影している写真を販売する他に、購入ユーザーが開いている「コンテスト」に応募することも可能です。コンテストの賞金は通常どおり購入されるよりも高い傾向にあるため、積極的に応募することで売上を増やすことに繋がります。また、コンテスト主催ユーザーの多くは企業なので、採用されれば企業の公式プロジェクトに自分の写真が使われるかもしれません。

スナップマートは「素人感のある写真素材が探せる」という点を特徴としているサービスです。ユーザーもそれを期待しているため、大幅な加工や修整を行った素材よりも、ほとんど「撮って出し」のような状態の方が歓迎される傾向にあります。さらに風景や物の写真よりも、素顔の女性の写真がよく売れています。

また、購入ユーザー向けのサイトから閲覧できる「最近購入された写真」という項目を見ることで、どのような写真が売れているのかを把握でき、「売れる写真」を撮りやすくなるかもしれません。

公式サイト

リクエストに答える「Selpy(セルピー)」

Selpy(セルピー)は企業とSNSインフルエンサーをマッチングさせるサービスです。化粧品や飲食料品などの新商品をPRしたい企業がリクエストをし、条件に合致したユーザーがリクエストに応えてプロジェクトに参加するという形態を取っています。

企業のリクエストには「Instagramフォロワー●人以上」などの条件が付いていることもあるため、SNSである程度のフォロワーを抱えている人の方が参加できるリクエストが増え、お金を稼ぎやすくなるでしょう。

その内容や報酬は案件によって大きく異なるため、一般化しにくいのが実状です。同じリクエストに複数のインフルエンサーが申し込むことも多く、その中から選ばれるためには「プロフィールの充実」が必要でしょう。アイコン写真、年齢、SNSフォロワー数など、インフルエンサーとしての自分の価値をアピールすることで、企業とマッチングしやすくなります。

iPhone
Android

Webサイトからも利用できる「Shutterstock(シャッターストック)」

Shutterstock(シャッターストック)は月額課金制のストックフォトサービスです。以前は主にプロフェッショナルな写真素材を購入するサービスというイメージが強かったですが、現在はスマホで撮影するユーザーが増えていることから、スマホから直接アップロードできる寄稿者専用アプリがリリースされました。

▶参考:Shutterstock公式サイト

シャッターストックではもともと一眼レフカメラなどを用いた高品質な写真の販売がメインだったことから、他サービスと比べてスマホ撮影の写真を購入するユーザーは少ないようにも思えます。しかし人物写真や季節に応じたイベントごとの写真、ペットや家族、料理など、身のまわりの「ライフスタイル」にまつわる写真は素材として求められやすいものでもあります。

特に近年、広告の世界では「UGC(User Generated Contents:一般ユーザーが作ったコンテンツ)」の力が強いことが認識されており、プロフェッショナルな写真ではなくあえて素人感のある写真を求める風潮も強まっています。

日常的な行動が「副業」に変わるかも?

スマホで写真を撮影することは、今や多くの人が気軽に行っていることです。写真販売という「副業」は、仕事というよりも「趣味」や「息抜き」のような感覚で取り組むことができ、負担のかかりにくいものだといえるでしょう。

その分競合も多く、副業と呼べるだけの収入を得るには工夫と根気が必要であることは既に述べた通りですが、それに加えてユーザーのニーズを適切に捉えることも必要です。たとえば冬が近づくころならクリスマスや年末年始、夏前なら海やプール、キャンプなどのアウトドアといったように時節を捉えた写真を販売すること。さらには「ほかに販売している人はいないけれどこんなのが欲しかった!」といったニッチな需要を突くことなどです。

これまでは「SNSにアップして『いいね』をもらう」ことで終わっていたスマホ写真も、販売アプリにアップロードすることで、継続的に収入をもたらす「金の卵」となってくれるかもしれません。